「病気にかかるお金について考える」ための助けになる本を紹介

ブログのタイトルにも「お金」と入れているように、大きな病気になったときに心配なのはお金の問題です。あまりにも「お金、お金」と言うと、卑しいイメージがあったり、難しくて理解できないのではと思ったりしますが、一生涯付き合うような病気の場合、現実問題として避けて通れません。

病気にかかるお金がわかる本

ただ、一人ひとりで、収入の状況、資産状況、家族構成、病気の内容や治療に対する価値観などあらゆる条件が異なるので、一概にこうしたら良いという方法は断言できません

そこが病気とお金の問題の難しいところですが、そんな病気とお金に関する問題について一通り網羅している本を見つけたので紹介しておきます。

「病気にかかるお金がわかる本」 

  • 出版社:主婦の友社
  • 発売日:2020/2/29
  • 著者:畠中雅子、黒田尚子
  • 価格:1,650円(税込)

病気にかかる前の人も掛かった後の人も、知識として知っておくと必ず役に立ちます。この本に書かれている内容をベースに、自分の立場でどうするのかを計画していけば、何もない状態から考えるよりも容易に不安が取り除けます。

著者の方々はファイナンシャルプランナーなので、病気とお金のことについて、こんな時はどうするのかが具体的に書かれており、自分の状況に照らし合わせてイメージしやすいと思います。

本の内容は全部で4章の構成

  1. 基礎知識
  2. 補助と節約
  3. 実際の事例
  4. 備え

もう少し詳しく書くと、

  • 1章:健康保険制度などの基本的な制度の説明や入院にかかる費用の話
  • 2章:医療費負担を減らすための補助制度の話
  • 3章:具体的な病名を出して、何にどれくらいの費用が掛かるかの話
  • 4章:医療保険などでの備えの話

最低限知っておいた方がいいと思うのが2章です。今現在病気とかでなければ細かい条件は読み飛ばせばいいですが、どんな制度があるのかはいざという時のために知っておくと役に立ちます。

補助関係の制度は基本的に自己申請が必要なので、いくら対象になっていても申請しなければ支払われません。対象となりそうなときは病院でも教えてくれると思いますが、絶対とは言えないので、最低限どんな制度があるか知っておいて損はありません。

 

医療費について言うと、日本の医療制度では「高額療養費制度」があるので、保険適用外の先進医療を受けるのでなければ、医療費は一定限度内に収まるということです。最大でもザックリ9万円/月ほどです。

その結果、3章で色々な病気に対して具体的な費用が紹介してありますが、自己負担額は20~40万円程度で済むことが多いです。

その点も考えて医療保険に加入する必要があります。私個人の意見で言えば、死亡保障は扶養家族などがあれば必要としても、医療保険は一定の貯蓄ができていれば不要と思ってます。そうはいっても不安だということなら加入しても良いと思いますが、その場合でも、保険金が支払われる条件、支払われる限度額と保険金額のバランスを考えて入るべきです。

 

悪性リンパ腫の事例は無いので、リンパ腫で今後どれくらいの負担になるかはわかりません。それこそリンパ腫も種類やステージによって全然違うだろうし。検査はずっと続けることになるし。先々必要になるかなと思って読んでおきました。

 

ちなみに、私の場合の異変発覚から病名確定までの検査費用はこんな感じでした。

濾胞性リンパ腫「体調異変~病名確定~治療方針決定」の費用まとめ
2020年9月、悪性リンパ腫(濾胞性リンパ腫)との診断を受けました。今のところ体調に問題はないため経過観察となり、次回の検査は3ヶ月後の予定です。 検査開始の2020年7月から、治療方針決定の2020年10月までにかかった医療費をまとめてみ...

現在は経過観察中なので、これから先、実際の治療に入った時の費用は具体的にイメージできていません。そこは実際に体験したら書きたいと思いますが、上記のように一定金額に収まるものなので、今はその時に備えて貯蓄しておくだけです。

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